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A.入院すると、まず問診があります。
おしるしや破水の有無や時期、いつ陣痛が始まったのか、現在の間隔などを聞かれます。それから、血圧や尿の検査をして、内診をします。
そして、分娩時間や必要な処置の予測を立てます。お産の進行をスムーズにするために浣腸を行うこともあります。
その後、陣痛室や分娩待機室、入院室などで、子宮口が全開に達するまで待ちます。 |
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A.お産で入院の場合、母子ともに異常なく経過が順調であれば、通常1週間で退院します。
これは、日本人の赤ちゃんは、生理的に5〜6日目ごろが新生児黄疸のピークになりやすいのでその経過観察のため、へその緒が取れるのも7日目ごろであること、産後の疲労回復のためなどがあげられます。
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A.通常はありえないことですが、万一の急な事態で自宅で赤ちゃんが生まれそうになった場合、どうしたらよいのでしょう。
まずは、落ち着いて救急車と近所の人を呼びます。
そして、かかりつけの産院、自分の名前と住所、道順、現在の状況等を話しましょう。
それから、羊水や血液、便などで汚れてもいいように大きなビニール袋などを敷き、毛布、バスタオル、ティッシュをたくさん用意します。
出産をする場所はできるだけ広い部屋にし、体が寄りかかれるように敷布団を積みます。これでまだ余裕があれば、お湯をたっぷりわかします。
そして、あぐらをかくか敷布団に寄りかかり陣痛を待ちます。赤ちゃんの頭が出てきたら手で支えます。頭が出たら、自然に肩、全身が出てきます。
赤ちゃんが生まれてしまったら、血液や粘膜を飲まないように顔を横向きにして寝かせ、鼻や口に入った血液や羊水をティッシュでぬぐいとってあげます。へその緒はそのままにし、赤ちゃんの体温が下がらないように乾いたバスタオルや毛布にくるんで、救急車の到着を待ちます。
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A.産婦自身が考える安産・難産と医師が考える安産・難産は多少違う部分があります。
医師が考える難産とは、医学的に問題のあるお産です。
例えば、妊娠中毒症、高齢出産、早産、過期産等の場合、いかに安全に分娩させるか万全に対策を立てますが、スムーズに無事生まれれば、産婦は難産とは感じません。
また、それまで順調でも分娩時に問題が起これば緊急の対応をせまられますから、難産といえますが、産婦はそれほど難産という実感がないかもしれません。
結局、安産か難産かはお産が終わってみないとわかりません。出産前からあまり心配しないようにしましょう。 |
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A.お産は巧妙な自然の働きによって進行します。
出産がスムーズに進むために、母体と胎児が協力し合ってなしとげるようになっています。いわば、お母さんと赤ちゃんの初の共同作業なのです。
「産道(胎児の通り道)」「娩出力(子宮収縮と”いきみ”・胎児を押し出す力)」「胎児」、こららの3つの要素がうまく働いて無事に赤ちゃんが生まれてきます。
骨盤が小さすぎたり、赤ちゃんが大きすぎたり、子宮収縮が弱いなどの問題があると、お産の進行に影響を与えます。
しかし、ほとんどの場合、この3つの要素の組み合わせがうまくできていて、お産はスムーズに進行するようになっています。 |
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A.陣痛が始まって子宮口が開き、赤ちゃんが生まれるまでにはかなりの時間がかかります。体力を養っておきましょう。
・分娩第1期
陣痛の間隔が規則的になってから、子宮口が全開になるまでの時期です。
時間も長く、産婦にとっては一番大変なときといえるでしょう。
所要時間は個人差がありますが、初産婦で平均10〜12時間くらい、経産婦で平均5〜6時間くらいかかります。
分娩にそなえて、体力を温存しておきましょう。 ・分娩第2期
子宮口が全開大となり、胎児が母体の外に出るまでの時期です。
初産婦で平均2〜4時間くらい、経産婦で平均1時間くらいかかります。
医師や助産婦の指示に従い、じょうずにいきんでください。 ・分娩第3期
赤ちゃんが生まれたあとしばらくして、また軽い陣痛が起きてきます。
これは、胎盤や卵膜、残りの臍帯、分泌物などが出てくるもので、一般的に後産と呼ばれています。
時間は、10分〜20分くらいで終了します。 |
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A.分娩監視装置は、陣痛の強さと間隔、胎児の心拍数をみるものです。
胎児の心拍数を確認することでおなかの赤ちゃんが元気かどうかわかるし、陣痛の様子をグラフに記録することでお産の進み具合もわかります。
お産というのは、最後まで何が起こるかわかりません。分娩監視装置を使うことで、外からではわからない胎児の状態の変化を連続的に記録して、判断することができるのです。
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A.浣腸をする目的は、直腸にたまっている便が赤ちゃんの頭に押されて出てしまい、赤ちゃんについたり、出産の場が汚れてしまったりするのを防ぐためです。
また、便が出てしまいそうで上手にいきめないこともあります。
浣腸をする際には、医師や病院のスタッフから説明がありますから、納得して受けるようにしましょう。
また、浣腸が間に合わなくて分娩中に排便してしまっても、スタッフが適切な処置をいたしますので、心配はありません。
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A.頭や腹部の手術をするときにも切開する場所の剃毛を行いますが、これは、毛に付着する細菌による感染を防ぐためと、手術をしやすくするためです。
お産のときにも、陰毛を短く切り、膣口の周囲を消毒します。これは汚れを防ぐだけではなく、産科手術など、もしものときに備えてのこともあります。
会陰裂傷や会陰切開の機会が多くなるにしたがって剃毛が行われるようになりました。
縫合のときにじゃまになる毛をはさみで切るだけの場合もあります。
病院のスタッフは慣れているので、安心して任せましょう。
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A.赤ちゃんが出てくるときに、会陰は徐々にのびていきますが、いきみがコントロールできなかったり、出口が十分に広がる前に赤ちゃんの頭が出てしまった場合は、会陰部の皮膚が裂けてしまうことがあります。
また、会陰の伸びが悪いときなどにも、会陰切開が必要になります。
局所麻酔をする場合と、時間的余裕がなく麻酔なしの場合とありますが、いつ切開したかわからない人も多いようです。
場合にもよりますが、切開するのは2〜4cmくらいです。
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( その1、その2、その3
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