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 ●ラマーズからソフロロジーへ
  分娩における生命の危険は母児にとって最大の脅威であり、またそれに伴う痛み、つまり産痛は妊産婦にとって大きな恐怖でした。今世紀後半における目覚ましい周産期医療の進歩は、母児の危険を著しく減少させることに成功しましたが、一方では、医療の介入は女性に本来備わっていた自ら産み出す力、つまり母性を奪う結果をも産み出したのです。

  こうした傾向への反省から、妊婦に妊娠・分娩に関する正しい知識を与えて、無知から生じる恐怖・緊張・疼痛を緩和し、より良い分娩に導こうとする出産準備教育が行われるようになったのは当然の成り行きでしょう。リードによる自然出産法やラマーズによる精神予防性無痛分娩法は、こうした流れにしたがって普及してきたものであり、ここに紹介するソフロロジー式分娩法も、その1つと考えられます。


  ただ、ラマーズ法は、産痛が大脳皮質を介した条件反射によるものであるとするソ連の生理学者パブロフの理念に基づき、「出産は自然の機能である限り、痛みを伴う必要はない」と確信し、無痛を得ることを基本としています。その後、米国を経由して、この10年ほどの間に日本でも改良されて普及するうち、呼吸法・弛緩法なども大変具体的になってきましたが、ラマーズ自身はあくまでも分娩時の無痛化を図るためにパブロフの原理を応用しようとしたものであり、意識はできるだけはっきり保つことを要求しています。

 呼吸法も、子宮収縮から疼痛への反射を子宮収縮から特殊な呼吸という反射に変えるためのものであるとされています。つまり、痛みの起源をたどり、その反射経路を分析して、それに対抗しようとする、いわば産痛に打ち勝つ方法を教えるもので、西洋的な色合いが濃いといえます。

  一方、ソフロロジーはインドのヨガや日本の禅に源流を発し、すべてをあるがままに、しかも前向きに受け入れるという東洋的発想に、西洋で用いられているリラックス法が結びつけられており、分娩時の苦痛だけでなく、産褥期や母乳育児に関するトラブルなど、人生の苦局に立たされたときに応用できる幅広い方法です。つまり、人生において難問や不慮の出来事に直面した際、いかによく心身をコントロールするかを教える、いわば苦しみを喜びに変える処方せんとでもいえるものです。

  ソフロロジーでは、意識のレベルを1覚醒状態の段階、2睡眠状態の段階、3その中間のソフロ-リミナルな段階の3つに分けており、1の覚醒状態を要求しているラマーズ法と異なり、3の眠りに落ちる間際の状態、つまり肉体的・精神的緊張緩和状態を求めています。そして、こうした状態にさせる(ソフロニゼーション)には、ギリシャ時代にソクラテスが用いたというテルプノス-ロゴスと呼ばれる、優しく単調な言葉を用いるのが良いとしています。

  このように、ソフロロジーは呼吸法・弛緩法など、表面的にはラマーズ法と同じような方法論を用いていますが、基本としている考え方は異なっています。

  子宮収縮は苦痛ばかりでなく、頸管の開大、胎児の下降、回旋を促す効果があると教え母と子の最初の共同作業として前向きに出産と取り組む姿勢をもたらすソフロロジーは、より満足のいく出産への新しい道を開くものと思われます。


 ●ソフロロジーの歴史

コロンビア出身のスペイン人精神神経科医アルフォンソ・カイセド博士がソフロロジーの基礎をつくったのは、1960年代、マドリッドでのことでした。
  ソフロロジーは人間の意識、つまり意識の構造と可能性、ならびに心身の諸条件から生じる意識変化を研究します。
  カイセド博士が「ソフロロジー」(sophrologie)という言葉を創造しましたが、その語源は次の通りです。


  ―ソ(sos):調和、平穏、平安、安定
  ―フレン(phren):心気、霊魂、精神、意識
  ―ロゴス(logos):研究、論議、学術


  つまり、ソフロロジーとは意識の学問であり、精神の平安と安定、調和を得るための方法を学ぶことといえます。
  カイセド博士は意識とその諸相を研究するために2年間にわたり、インドと日本を旅行しました。そこで彼は東洋医家や神秘家、ヨガ行者との出会いを通して、ヨガ・仏教・禅などの知識を深めました。
  スペインに帰国したとき彼の中には、意識研究のために東洋の技法を西洋の技法にとりいれようという考えがありました。その結果、西洋のリラックス法(特に、シュルツとジェイコブソンのリラックス法)に東洋技法を結びつけることによって、ソフロロジーを軸としたダイナミック(積極的)リラックス法を開発したのです。


  積極的リラックス法とは、筋肉の緊張を意図的に弛緩させることで、

1. 一連の筋肉と関節の刺激
2. 呼吸法
3. 訓練後の回復が含まれます。それらは、身体図式(ボディ-シェーマ)の把握を助けます。


  ・回復

 ここでいう《回復》(recuperation)とは、疲労をいやすことではなく、語源となるラテン語のレクペラーレ(recuperare)のもう1つの意味を指しています。それは、筋肉を訓練することによってもたらされる肉体的感覚を意識することにほかなりません。つまり、訓練によって生じた感覚に意識を集中し、しっかり覚えておくことです。このような訓練を通して、みずからの肉体についての具体的な意識が大脳皮質の中に刻み込まれます。
  積極的リラックス法は、筋肉の活動によって生じる緊張(活動性緊張)に積極的に働きかけることにより、意識の上に好ましい作用をもたらすことを目的とするものです。
  緊張は次のように区別されます。すなわち、努力を必要としない基礎緊張と、活動性の緊張です。


 ・活動性緊張

 活動性の緊張には、次の3つがあります。

―姿勢に関する緊張
―定位に関する緊張
―表現に関する緊張


  積極的リラックス法では、活動性の筋肉緊張を通して意識(精神的緊張)に働きかけます。逆に《精神的緊張》は、筋肉緊張に作用を及ぼします。したがって、非常に慎重な人では、行動に入る前からすでに高度の筋肉緊張があります。反対に、気持ちの散漫な人は反応がおそく、その筋肉は行動に入る前の準備ができていません。



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